転職したら双子のイケメンがついてきた


「あと、厄介なことがわかりました」


「厄介なこと??」


「すいません、花をください」


お客さんが来た。
対応に出る真言さん。


「贈り物用の花束を作ってほしいんですが」


「わかりました、少しお時間頂けますか??2~30分。他に行かれても大丈夫ですよ」


花屋をしているからには、フラワーアレンジメントの資格も持っていて、店頭にある花を売るだけが仕事ではない。


当然ながら、要望があればブーケも作るし、花束を作る。


卒業用、退職用、送別用、葬儀用、仏花、墓花など。


渡す相手、用途に応じて、花言葉というものもあり、花の種類も意味合いも変わる。


若い女性なら可愛い花束、華やかな感じか大人しい感じか。ピンクメインか赤メインか黄色メインか。


年配の男性なら青や白メインか、喜ばれ、なおかつ帰りに持って歩くのに恥ずかしくない感じに仕上げる。


それを持って電車に乗るかも知れない。腕の見せどころではある。感性やセンスもいる。


興味があっても、勉強したところで出来るものでもない。


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