転職したら双子のイケメンがついてきた


「…つかぬことをお聞きしますが、アレルギーは…??エステティシャンの資格とか持ってるんですか??」


「なわけねえだろ。あんなの適当だ」


「ええっ!?」


「それに一応、うっすい手袋越しで、バレてないみたいだから。オイルついてるしな。真言になり切ってるときはマシみたいだな」


「…そうなんですか」


なんだかなあ。


「お役に立てなくてすみません」


「まさか本人が来るとは想定外だったが、思わぬ収穫だったな」


「っていうか、自分ちの系列会社なら、最初からそうすればよかったじゃないですか」


少し膨れてみる。


「あれはあくまで最終手段だ。それとも何か??」


言って顔を近付ける。
またドキドキする。


「…綺麗になっただろ??それとも何か不満か??」


「……う、…そ、…そんな、…ことは」


ずるい。
結局言い返せなくなってしまう。


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