転職したら双子のイケメンがついてきた
「助けて欲しいですか??」
どこからともなく声が響いた。
3人、キョロキョロ見渡す。
「いるんですか??いらないんですか??」
なぜか声は響く。
「だ、誰だ!?出てこい!!」
龍人が怒鳴った。
新士もキョロキョロする。
「……っ!!遊んでないで助けなさいよ!!」
「やなこった、ですね」
「ええっ!?」
「助ける気もないんなら放っといてくれねえか!?部外者さんよお」
「いやあ、あながち部外者でもないもんで。お嬢さん次第ですね」
腕を捕まれたまま動けずにいる。見た目によらず、思ったより力が強い。一応は男だ。
プラスチックのメガホンを持った真言が、背後の、入った場所の上から飛び降りた。
高架上の、フェンスとの隙間にしがみ付いていたようだ。
「お嬢さんが、もう我が儘を言わないと約束してくれたら、お助けしますが」