転職したら双子のイケメンがついてきた
「面白いことがわかったぞ」
配達のついでに寄ってきた図書館から帰った壬言さん。
「何ですか??」
真言さんと私は食い付いた。
「どうやら例の屋敷、老人の一人暮らしで、その老人を殺めた罪で佐仲は捕まったみたいだな」
「そうなんですか??」
驚く私。なんだか刑事ドラマみたいだ。
「ただその罪は冤罪で、仕組まれたものらしい」
「臭いますね」
真言さんは勘がいい。
「じゃあそのこと、依頼主に言って、諦めて里親探しした方がいいってことですかね」
聞いた私に、
「そんなわけないだろ」
「はい??」
「こんな美味しい話、このまま終わらす手はねえ」
「猫を、探すんですね??」
真言さん。
「真実を暴くのも仕事のうちだ」
いたずらっぽく目が輝き、ニヤリとするふたり。タチが悪そうだ。