転職したら双子のイケメンがついてきた
「だいたい、アンタがそんなイケメンと一緒に居ることが許せないわよ」
飛び火した。
「え"っ」
「私より地味で根暗でネガティブ思考のアンタが、なんで私よりイケメンと付き合ってるわけ!?」
そう何度も言わなくても。
刺さるから、これでも。
ネガティブなのだけは自覚してますから。
「彼女には何よりの屈辱なんでしょうね、きっと」
真言さんがボソッと。
他の男二人もうんうんと頷く。
「納得しないでくださいよ。確かに恵まれてるとは思いますけど」
呆れる私。
気が済むことなく睨む由利。
「左樋さんがいるじゃないですか」
「いいんですよ、イケメンじゃないのは自覚してますから。一緒に居られるだけでも幸せなんです私は」
穏やかに微笑む左樋さん。