転職したら双子のイケメンがついてきた


ということは、ある意味おそらく真言さんの策であろうと思われる、改めて新郎新婦に恥をかかせる必要性はなくなったわけだ。


「そういえば、どこで知り合ったの??」


「そりゃあ、琉生のお店でね、たまたま琉生が休みのとき、具合が悪くなって看病してくれて、家まで送ってくれて」


やっぱり世話が苦じゃないんだ。いい人なのかな。


「何度も言うが惚れるなよ」


壬言さんにボソッと耳打ちされる。


「しませんよ」


「だからあ!!」


言うと、間に割り込まれる。


「浮気しかけたお返しよ」


左樋さんが少しムッとするけれど壬言さんに腕を絡ませ密着する。


「ところで、ボスのことですが、弱味か何かありますか??」


真言さんが声を掛ける。


「…弱み…」



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