転職したら双子のイケメンがついてきた


そして、あの飛行でマーライオンのごとく化した琉生は、基地で待機していた水嶌に手錠を掛けられ誘導された。


「お前……??」


ようやく気付いた。
妹がそこにいたことに。


「……久し振り。早く帰ってきなよ、待ってるから」


微かに微笑む香緒里。
ふん、とふて腐れると、


「……ふん、別人だな、馬子にも衣装だ」


ぐいっと肩を押され、車に乗り込む。


「さて、俺たちも帰るか」


「香緒里さんも??」


「そのための格好だ」


「えっ…??」



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