転職したら双子のイケメンがついてきた
「お姉さん美人だから、特別に見せてあげる。ハルっていうんだ」
間違いなく、あのハルだ。
「わあ!!可愛い!!」
大人しく抱かれていたので、少しオーバーな演技が入った。
が、こいつが、こいつがうちの畳を!!
と思ってしまった。
その空気を感じ取られてしまったのか、突然もがいて暴れだし、少年を引っ掻き、手が付けられなくなってしまった。
「ハル!?どうしたの!?」
少年が慌てる。
こうなると手に負えない。
どうやってもするりと抜け出す。
「ハル!!」
二人で挟み撃ちしても無理で、ついには今来た階段を上がるハルを、二人で追いかけて駆け上がる。
驚く壬言さん。
「お前、なにやって…」
当然、誰にも捕まえられない。
そのまま外に飛び出してしまった。