転職したら双子のイケメンがついてきた

気がついたら、止まった車から飛び出して川にダイブしていた。


ハルのところまで夢中で泳いで、抱きかかえたときハッとした。


足がつかない。
そうだ。泳げなかった。
どうやってここまで来たのか。


―――まさかのこのタイミングで平静を取り戻した私は、当然のように、


溺れて沈んだ。
力が抜けて、ハルは手から放れていった。


一緒に溺れるわけにもいかない。私はバカだ。



< 50 / 383 >

この作品をシェア

pagetop