転職したら双子のイケメンがついてきた
「おっ、おはようございますっ!!」
ガバッ!!と飛び起き、慌てて離れる。
「おはようございます」
にっこりと微笑む真言さん。
「さて、ご飯にしましょうか」
「え"っ!?」
ご飯と言われても、何もないし作れない。時計を見ると8時前だ。作る時間もない。
「できてますよ。トーストと目玉焼きでいいですか??」
固まる。
いつの間に。
本来なら私が作って起こすべき場面だ。
「いやあの!!なんと言っていいか…」
「さくっと頂いて、デートでもいかがですか??」
「お店は…??」
「今日は定休日ですよ。昨日は臨時休業でしたけど」
そんなに休んで大丈夫なんだろうか。
「壬言さんは…」
「彼は彼で、予定があるそうですよ??僕が相手じゃご不満ですか??」
「とと、とんでもないですっ!!」