転職したら双子のイケメンがついてきた


「…僕だって、君のこと好きだったんだ!!茉莉子さんのことばかり見ていたから言い出せなかったけど…」


角刈りの、背の高く体格のいい、いかにも格闘技の選手らしい、同じくらいの年の男性が赤くなる。


「…上谷(カミヤ)くん…??」


「なんだ、そういうことならお付き合いすればいいじゃない」


こんなところで告白を聞くことになろうとは。しかも真言さんの手は血まみれだ。何のために負傷したのか。


ハンカチで手を縛る私。


「えっと、だって!!ああっ!!ごめんなさい!!こんなことになって…」


予想外の展開におろおろする佳以子。



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