転職したら双子のイケメンがついてきた
「おや??これは、真来さんのイヤリングでは…??」
20分ほどして、パーティー会場に戻ろうとした真言が、ふと気になってホテルのロビーに来てみた。
入り口自動ドアの前に、光るものを見つけた真言。
パールのイヤリングが落ちていた。
「…そういやあいつ、どうやって帰ったんだ…??」
赤みが引いて落ち着いた壬言が、自分たちも引き上げようかとしていたところだった。
顔を見合わせる二人。
「まさか!?」
「どうかしました??」
声を掛けてきた茉莉子を見て、改めてハッとする。
髪型から背格好がよく似ていた。
ましてや今日はブランドのワンピースでドレスアップしていたので、とくに似ていた。
「しまった…!!」
心底後悔した壬言。
こんなことになるなら連れてくるんじゃなかった。
「防犯カメラの映像だ!!真言!!」
警備員室に走る二人。
「何!?何があったの!?」