転職したら双子のイケメンがついてきた
「…テメエの面が割れてるじゃねえか」
「じ、じゃあ、俺だけ自首します。それでいいですか??」
「えっ!?」
「テメエ、何言ってるか分かってんのか!?」
「ボスには迷惑掛けませんから!!名前も絶対出しませんし、俺一人でしたことにしますから、彼女解放してあげてくれませんか」
「わ、私からも、お願いします」
訳の分からない申し入れに、戸惑った様子のボスだったけれど、それで今回の罪から逃れられるのならと、腹を括ったようだ。
「……仕方ねえ、そうしてくれるか」
「じゃあ、ここで降りますね。出頭してきます」
と、二人で車を降りられた。
ナンバーや車種を特定されないためにも、まだ目隠しをしたまま車は発車してどこかに行ってしまったらしい。
ようやく目隠しを外してもらって、改めて顔を見た。
すっかり夜も更けて辺りは暗く、外灯の薄明かりの下で見た真島くんは、髪はボサボサで、服装こそ薄汚れているけれど、なかなかのイケメンくんになっていた。
暫し見詰め合う。
何だこの変な空気は。