君は知っていた
久しぶり
15歳・4月。僕ーー島谷凪は今日から三年間生活をする『君下高校』の入学式へ出席するべく眠い目を擦りながら一人歩いていた。
果たして3年後僕は一体どうなっているんだろう、どんな事を考えながらこの道を歩くのだろう。きっと100人いたら65人くらいは思っている筈のありふれた不安であり少しの期待を頭に巡らせていた。
(ーー今日から高校生か)
未だ湧かない実感と慣れない制服が
少し心を窮屈にしている気がした。
『まぁ、なんとかなるか。』
と、いつものように楽観的に
解決したところで耳に聞き覚えのある声が入り込んできた。
『凪ーーー!!』
僕を呼ぶ声に振り向いた瞬間
『ーーコツン』
その声の主であろう女の子に頭を小突かれたのだ。
『久しぶりね、凪。』
『お前は...夏美...??』
果たして3年後僕は一体どうなっているんだろう、どんな事を考えながらこの道を歩くのだろう。きっと100人いたら65人くらいは思っている筈のありふれた不安であり少しの期待を頭に巡らせていた。
(ーー今日から高校生か)
未だ湧かない実感と慣れない制服が
少し心を窮屈にしている気がした。
『まぁ、なんとかなるか。』
と、いつものように楽観的に
解決したところで耳に聞き覚えのある声が入り込んできた。
『凪ーーー!!』
僕を呼ぶ声に振り向いた瞬間
『ーーコツン』
その声の主であろう女の子に頭を小突かれたのだ。
『久しぶりね、凪。』
『お前は...夏美...??』