大切な人
「んじゃ~、あそこ、恋川 優杏(こいかわ ゆあ)の隣の席について。あとは恋川に教えてもらって」
漫画のような展開に私は先生の言葉を疑った。
でも、現実だ…
近づいてくる翔の足音。
私のこと覚えてるかな…
「あ、あの!久しぶり、だね! ほら、いつも一緒にいた!恋川優杏だよ、?」
「ッチ。 っるせぇよ」
え、?
翔ってこんな人だっけ、、
いいや違う、翔は、青倉翔はもっと優しくて舌打ちなんてしないし、うるさいとも言わない。
いつも笑顔でこんな、冷たい目なんてしていなかった。
「ご、ごめんなさい、人違いだったみたい、」
翔はまた チッ と舌打ちをして冷たい目で私を睨んだ。
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「はぁ〜」
どうしてあんなに変わってしまったんだろうか
それとも本当に幼なじみの翔ではなく同姓同名なだけ…とか??
わからない。これは迷宮入りしてしまいそうだ
「ゆーあ!どうした?さっきからため息ついて。」
「瑛斗、、 それがね…」
これまでのことをすべて瑛斗に話した。