不思議の国の物語。
「あ。」
燐火が言った。
「どうしたの?」
「お、麻折ちゃんが…この世界から消えちゃった。」
「えっ!」
あたしは驚きが隠せなかった。
麻折とは約束したのに。「また会おう」って…。
「早く、逃げなくちゃね。 行こう、チョコちゃん。」
あたしは燐火に引っ張られて走り始めた。

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