不思議の国の物語。
第六章 矛盾=疑問=答。
「ようこそ。 この部屋へ」
切裂 時艱(じかん)はあたしと麻折,否(いな)桜花を部屋の中へ入れた。
「お,お兄様?」
「桜花…。 お兄様なんて呼ばなくていいよ。 好きな呼び方で呼びなさい」
「う…うんっ!」
麻折が,桜花と呼ばれていることが不思議でしょうがなかった。
「あぁ,千世子。 まだ知らないんだっけ。
そうか…じゃあちゃんと自己紹介してあげなさい。 桜花」
そう言われて麻折ではなく桜花は言った。
「分かったぁ♪ お兄ちゃん。 チョコちゃんじゃあ言うね。 あたしの名前はね。
切裂家(きりさきけ)十五代目の切裂桜花なんだよっ♪」
あたしは「切裂家 十五代目」のとこがとても気になった。
「それでね……」
桜花は,必死で喋っていた。 けどあたしは聞いていなかった。
切裂 時艱(じかん)はあたしと麻折,否(いな)桜花を部屋の中へ入れた。
「お,お兄様?」
「桜花…。 お兄様なんて呼ばなくていいよ。 好きな呼び方で呼びなさい」
「う…うんっ!」
麻折が,桜花と呼ばれていることが不思議でしょうがなかった。
「あぁ,千世子。 まだ知らないんだっけ。
そうか…じゃあちゃんと自己紹介してあげなさい。 桜花」
そう言われて麻折ではなく桜花は言った。
「分かったぁ♪ お兄ちゃん。 チョコちゃんじゃあ言うね。 あたしの名前はね。
切裂家(きりさきけ)十五代目の切裂桜花なんだよっ♪」
あたしは「切裂家 十五代目」のとこがとても気になった。
「それでね……」
桜花は,必死で喋っていた。 けどあたしは聞いていなかった。