不思議の国の物語。
「やっぱり行ってしまいましたか…。」
あたしがここの国に訪れる結果となった小父さんが居た。 でも,小父さんは死んでいなかった。
「はぁあ…やっぱりあたしは人殺しです。」
小父さんは再確認をしてあたしの死体を眺めていた。
「あ,小父さん。 あたしたちにもマジック見せて?」
「…そ,その声は。」
「そ,桜花だよ~。」
桜花は何故か機嫌が悪そうで,でもちょっと悲しい笑顔を見せていった。
「やっぱり…。 お父さんだったんだね」
「な,何がだ…」
やっぱりちょっと動揺している。 目が泳いでいる。
「お兄ちゃん…」
「んぁー? 呼んだか。桜花」
「うんっ」
やっばりお兄ちゃんも居てよかった…。 チョコちゃん,ううん。 千世子。
あたしがあなたを助けてあげる。
「あー,居たぁ~」
「あぁーっ。 燐火に黒戈君,来たの?」
「うん。」「あぁ。」
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