不思議の国の物語。
「あれっ。 燐火ぁ~。 生きてるよ?」
麻折がすっとんきょうな声を上げる。
「へ? あ,本当?」
それにつられて燐火もすっとんきょうとしか言いようのない声を上げる。
「ほらぁ♪ 見てみて,心臓が動いてるよぉ?」
「…桜花に戻れよ…心臓に悪い…」
黒戈がちょっと気持ち悪そうだからしょうがない,戻ってやるか。
「はいはい。 了解」
「ま,それはいいとして…──「よくねぇよ」
黒戈が燐火の声を遮(さえぎ)る。
「何さ,黒戈」
「だってさ,こいつがここに居るってことはな…現実だと生きていないんだぞ?分かってんのかよ,燐火は」
そういって黒戈は落ち着いた。
このままだと喧嘩ばかりになっちゃうね…──。 基本的に喧嘩は嫌いなんだけどなぁ…。 しょうがないかな。 起きちゃおうか。 そう心に決めあたしはゆっくりと起き上がった。
麻折がすっとんきょうな声を上げる。
「へ? あ,本当?」
それにつられて燐火もすっとんきょうとしか言いようのない声を上げる。
「ほらぁ♪ 見てみて,心臓が動いてるよぉ?」
「…桜花に戻れよ…心臓に悪い…」
黒戈がちょっと気持ち悪そうだからしょうがない,戻ってやるか。
「はいはい。 了解」
「ま,それはいいとして…──「よくねぇよ」
黒戈が燐火の声を遮(さえぎ)る。
「何さ,黒戈」
「だってさ,こいつがここに居るってことはな…現実だと生きていないんだぞ?分かってんのかよ,燐火は」
そういって黒戈は落ち着いた。
このままだと喧嘩ばかりになっちゃうね…──。 基本的に喧嘩は嫌いなんだけどなぁ…。 しょうがないかな。 起きちゃおうか。 そう心に決めあたしはゆっくりと起き上がった。