私と5人の王子様っ!
ツルッ

まずい……段差があるなんて気付かなかった。。
けれど時すでに遅し。

急いでいた私は、いつもの反射神経を発揮することもできず、
揺れ動く視界が床に向かって落ちていき、
きっと痛いであろう、衝撃を、
呆然と待ち構えていた。

…………………………

「いった…………くない……?」

なんで……絶対痛いはずが、なにかクッションのようなものが
包んでくれたような感じで、痛みを吸収してくれた。

ま、まさか、ホントにクッションが飛んできたとか……

そんな願いも虚しく、起き上がった瞬間、視線がぶつかったのは、
さっきの“人生で見た中でめっちゃ綺麗グランプリ”で、
見事ダントツ優勝記録を更新した男の子だった。


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