Our Memories





原因は.......




試合会場に行く途中にトラックにはねられたとのことだった。



私がその知らせを聞いて病院に向かった頃にはもう遅かった。



病室にはすすり泣く声が鳴り響いていて、私には目を背けたくなる現状が突きつけられた。




大好きな涼介がもういない。



そう考えたら私の目からはとめどなく涙があふれた。



「涼介...こんな傷だらけになって。こんなのサッカーでもなったことないね。痛かったよね、悲しかったよね。よく、頑張っ...たね。」



いつも笑顔で私を守ってくれた涼介。



私が悲しんでたらそっと寄り添ってくれた涼介。



私が間違ってたらちゃんと叱ってくれた涼介。



サッカーバカで勉強が嫌いだった涼介。



あなたとの日々は私にとってかけがえのない宝物です。



悲しいけど...涼介。ゆっくり眠ってね。



私を見守ってて。



私は涼介の手を握り、心の中で語りかけた。




< 26 / 48 >

この作品をシェア

pagetop