Our Memories
原因は.......
試合会場に行く途中にトラックにはねられたとのことだった。
私がその知らせを聞いて病院に向かった頃にはもう遅かった。
病室にはすすり泣く声が鳴り響いていて、私には目を背けたくなる現状が突きつけられた。
大好きな涼介がもういない。
そう考えたら私の目からはとめどなく涙があふれた。
「涼介...こんな傷だらけになって。こんなのサッカーでもなったことないね。痛かったよね、悲しかったよね。よく、頑張っ...たね。」
いつも笑顔で私を守ってくれた涼介。
私が悲しんでたらそっと寄り添ってくれた涼介。
私が間違ってたらちゃんと叱ってくれた涼介。
サッカーバカで勉強が嫌いだった涼介。
あなたとの日々は私にとってかけがえのない宝物です。
悲しいけど...涼介。ゆっくり眠ってね。
私を見守ってて。
私は涼介の手を握り、心の中で語りかけた。