Our Memories
『全く泣いてなかったよね。』
『彼女だったのに冷たいよね。』
私のことをそんな風に噂したり批判したりする人もいた。
でも私は気にしない。
だって彼氏がこの世からいなくなった辛さや悲しさなんて、そんな人達には分からないから。
お葬式の後も私は今まで通り学校に行き、ある日の放課後、涼介のいた教室に足を運んだ。
涼介の担任の先生のはからいで涼介の机と椅子は事故の前のまま置いてある。
私は静かにそこに座った。
これが涼介が毎日見てた景色か...
後ろの席だと自慢してきた涼介を思い出した。
涼介にはもう会えない。
ふとそう思った時私の目からは涙があふれた。