Our Memories
涼介に会いたい。
また2人で笑い合いたい。
思い出を増やしていきたかった。
ねぇ、涼介。
早すぎるよ。こんな別れ方したくなかった。
私は1人きりの教室で声を殺し泣いた。
「相田?」
「...和田ちゃん。」
たまたま廊下を通った和田ちゃんが声をかけてきた。
「ここ、涼介の席か?」
「うん。」
「涼介は本当にいいやつだったよな!サッカー部のエースでみんなから好かれてさ!」
「うん。」
和田ちゃんはいきなり涼介のことを褒め出した。
「相田知ってるか?こうやって亡くなった人のことを思い出したり話したりするのが1番の供養になるんだって。」
「.....」
「だから相田も涼介との思い出を振り返ってみたらどうだ?」
「そうだね。涼介には本当に楽しませてもらったもんね。」