Our Memories
「それで先輩達が今年の1年に可愛い子がいる!って噂してたんだよ。相田莉音が1番に出てきてた。先輩達もなんでそんなこと知ってんのかって話だよな。」
ほんとになんで私のことなんか知ってるんだろう。
私の家から高校は2時間の場所にあって同じ中学の人は1人もいないはずなのに。
「おっ、着いたよ。」
ここが高校か。やっぱり中学に比べて大きいな。
「ありがとうございました。すごく助かりました。」
「ねぇ、同い年って分かったんだから敬語やめない?俺のことは翔馬でいいから。」
確かに。敬語は変だよね。
「わかった..。」
「よろしくね、莉音!」
早速呼び捨てをする翔馬にチャラさを感じながら、私達はクラスが貼り出されてるであろう下駄箱に向かった。