Our Memories





そして私たちは4階にある1年3組に向かった。



初めて来る場所に初めて見る人たち。



キョロキョロせずにはいられない。



教室に入ると黒板に座席表が貼ってあってもちろん名簿1番の私は一番前。



「ラッキ〜俺一番後ろ〜!」



翔馬のそんなつぶやきを無視して席に着く。



「う〜わ俺一番前じゃんか。おっす〜翔馬お前後ろかよーずり〜」



黒板の方からそんな声が聞こえた。



「おう!タケ!いいだろ〜」



あ、この人がタケね。



細くてすらっとした身長に程よく日焼けした肌。



笑顔が可愛らしいムードメーカーって感じ。




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