それでも君が好きなんだ
「とりあえずみんなにメッセージ送らなきゃ!」
一刻も早くクラスの人ともっと仲良くなりたい。
追加した一人一人に《山口美優だよ!よろしくね!》とメッセージを送った。
もちろん長井くんにも。
20人くらいいるなかで、一番先に既読がついたのは長井くんだった。
続いてメッセージが送られてきた。
《長井智輝だよー!山口さんって自己紹介が面白かった人だよね?笑》
え?面白かったのかな?
でも、そんなに前のこと覚えてくれてるんだ。
なんだか嬉しい。
すぐにトークを返す。
《面白かったかな?長井くんはバスケが得意っていってたよね?バスケ上手いの?》
《んー、うまいと思いたい!笑》
そーなんだ。長井くんがバスケしてるとこ見てみたいなぁ。
《部活はバスケ部に入るつもりなの?》
《もちろん!山口さんは?》