Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)

**わからない


貴晃さんが、
「ここのブランドが好きなんだ。」
と、言うから
そのお店を見ることにした。

陵おば様は、電話がはいり
その場から離れていた。

私達が、店に入ると
聞き覚えのある声が・・・・

貴晃さんの影からみると
優愛だった。
「これ、絶体似合いますよ。
私が、プレゼントしますね。」
「俺のは、いいから
今日は、お前が買い物があるから
付き合え、というから来たんだろ。」
「いいじゃないですか?
いつも、お世話になっているから
私から川崎さんへのお礼です。」
「ああ、わかった。」
と、言ったのは、
圭さんだった。

二人で、買い物に来たんだ。
と・・・考えていると

いきなり手を引かれて
連れ出された。

びっくりして
「たっ・・貴晃さん?」
貴晃さんは、黙ったまま
歩いて、少し先で
ベンチに私を座らせて

「杏ちゃん。
自分が、今、どんな顔しているか
わからないだろ?」
「えっ・・・」
「今にも泣きそうだよ。
   知り合いだったの?」
「・・・・・・・」
私は、中々返事出来なかった。

貴晃さんは、飲み物を買ってくれて
「母さんは、用事ができたから
先に帰るって
杏ちゃんにまた、連絡する。って!」
「・・・あっ、はい。
陵ちゃん帰っちゃったんですね。

先程のは‥‥‥
彼と友人なんです。
彼は、友人の上司で
友人は、ずっと彼が好きだったみたいです。
それを、私は知らなくて····
この間は、会社で
友人が、私に彼氏が出来なかったら
私をもらって下さい。
と、言うと
わかった、と彼は言いました。
私は、それから
どうしていいのか、わからないんです。」
と、言った。
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