Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)

**邪魔


貴晃さんは、黙ってきいてくれて
「杏ちゃん、どのみち
彼と話さないと
ずっとこのままだよ。」
「わかっては・・いるのですが。」
「じゃ、帰ろう。
でも、食事をして帰ろう。
母さんからも言われているし。」
と、言って
私の手をとり
ゆっくり歩いてくれた。

私達は、貴晃さんの知り合いの
お店で食事をした。

とても美味しかったが
少ししか食べれなかった。

貴晃さんも知り合いの方も、
嫌な顔一つせずにいてくれた。

私を家まで送ってくれて
「杏ちゃん。何かあったら
いつでも、聞くから連絡して。」
と、言って名刺をくれた。

「貴晃さん。今日は本当に
ありがとうございました。
それから、買い物できなくてすみません」
と、言うと

「アハハ、大丈夫だよ。
その代わり、今度
また、付き合って。」
と、言ってくれたから
「はい、必ず。」
と、言って家に入った。

母さんが
「あら、陵は?」
「ただいま、陵おば様は、
用事ができて帰ったの。」
「そうだったの。」
「お母さん。
少し疲れたから寝るね。」
と、言って部屋に行くと

「杏、貴晃さんと一緒だったの?」
「ええ、陵おば様も一緒に。」
「杏、言ったわよね。
私は、貴晃さんと結婚したいの。
邪魔しないでね。」
と、言われて

「はい。」
と、私が言うと
姉さんは、部屋に入った。

私は、疲れてしまった。
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