Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)
**社会人一年生
杏は、優愛と会社の新人研修で
知りあい仲良しになった。
配属先は違うが、
足の悪い私を
嫌な顔一つしないで
付き合ってくれる
優愛に杏は少しずつ
心を開いていき
二人は、大の仲良しになっていく。
そんな二人は、
今年入社の新人の中で
ダントツの人気者だ。
杏は、総務課の人達から
可愛がられていて、
仕事も順調に覚えて行った。
優愛は、花形の営業課の為
気の強い先輩方と張り合い
の日々だったが
上司の川崎 圭さんから
「中井、お前は良くやってる。
気にせずにやればいい。」
と、言って貰えて
「はい、ありがとうございます。」
会社に入って半年だが
優愛は、川崎にずっと好意を
寄せていた。
優愛は、親元を離れて
会社の近くにマンションを
借りて暮らしていた。
杏は、自宅からの通勤だった。
姉の干菜も自宅から
通勤している。
姉の干菜が、
「杏、どう?
会社なれてきた?」
「うん、少し。
先輩方、優しい人ばかりだから。」
と、話していると
お母さん・尚子は、
「そうなの。良かったわ。
お父さんも心配していたから。」
と、言うから
「ありがとう。
大丈夫だよって、
お父さんにも伝えてね。」
杏の足の怪我は、
父親を最寄りの駅に
姉の干菜と迎えに行くときに
居眠り運転の車が
突っ込んできた事故だった。
姉は、かろうじて逃げたが
余所見をしていた杏は、
逃げ切れずに巻き込まれた。
幸い、足以外は完治したが
右足は、膝から下のダメージが
ひどく歩くのにかなりひきずる。
頑張り屋な杏は、
リハビリに
かなりの時間を費やして
今にいたる。
成績も優秀で
今の会社にもダントツの成績で
入社して、決意表明も
代表で読んだ。