Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)

**受け入れ先


信吾から、連絡が入り
大学病院の紹介をうけた。

先生にすぐ伝え
先生から、紹介状やカルテを
用意してもらい、
明日転移することになった。


陵は、貴晃にも
杏の事を知らせた。

貴晃は、絶句していたが
「準備が、出来たら帰る」
と、言った。

圭吾と尚子は、杏が無理無いように
杏の小さいときの話から
少しずつした。

杏は、黙って聞いていたが
姉の話をすると涙を流した。

だが、
「自分が何で
泣いているのか、わからない。」
と、言った。

圭吾達は、話をやめて
杏を寝かせる事にした。

小さい診療所だったから
看護師さんが、布団を宿直室に
用意してくれて
圭吾達は、そこに泊まらせてもらった。

そして、次の日
また、必ず、元気になった
杏を連れてきます。
と、約束して
ヘリコプターで
転移先の大学病院へ移動した。

大学病院に着くと
信吾と陵が来ていた。
「杏っ。」
と、陵は車イスの
杏を抱き締めた。

杏は、びっくりしていたが
なぜだか、陵の肩に頬を置いた。

杏の中に、何かが
あるのだろう?

姉の事や・・
陵に対して・・
反応がある・・
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