Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)
六項
**誓い
イギリスでの生活は順調だった。
病院も日本の病院から
きちんと、イギリスの姉妹病院に
依頼されていて
よい先生だった。
貴晃は、杏がイギリスの言葉から
英語、ドイツ語、中国語を
話せることにびっくりしていた。
杏は、
「足が悪いから
あちこちに行けなくて
その代わりに
行ったつもりで
各国の勉強をしていたの。」
と、さらりと言っていた。
貴晃は、杏は足の事を嘆くより
出来ることを精一杯生きてきたんだな
と、改めて惚れ直した。
イギリスの初日は
二人でお祝いに食事に
出掛けて、貴晃は近くの
教会にいき、二人だけで
誓いをたてた。
「杏、愛している。
病めるときも
健やかなるときも
杏だけを愛し続けると
誓います。
イギリスに来てくれて
本当にありがとう。」
と、言った。
杏は、
「日に日に、貴晃が私の心を
占領していきます。
もう、ライクではなく
貴晃を愛しています。
ずっ~と、待たせてごめんね。
傷つけて、ごめんなさい。
これからも、ずっと私の
隣にいてください。」
と、言った。
二人は、誓いのキスをして
家に帰った。
貴晃は、
「杏、抱いても?」
「うん、私も貴晃に触れて欲しい。」
と、言うと
貴晃は、抱き上げて
寝室に杏を運んだ。
杏に沢山のキスをして
杏の全てを脱がせて
自分も裸になり
上から、杏を見つめて
「杏、綺麗だよ。
瞳も身体も全てが
優しくできないかもしれない。
もし、体が辛いときは言って。」
と、言うと
杏は、何度も頷いた。