大切な人
「ん...」

「千夏」

唇に吐息がかかる程近くで呟かれる

「ん?」

「俺の話、聞いてくれる?」

「うん」

改まってどうしたんだろう?

「俺、医者になろうと思うんだ」

「え...?」

今のって、どういうこと?

「医者になりたいんだ。多くの人たちを救うために医者になりたい。」

そう言う達也の目には強い光がさしていた

「そっか。頑張れ達也!」

私は達也が決めたことなら全力で応援するよ

挫折しそうになったらいつでも支えてあげる

それしか私はできないから

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