大切な人
「千夏、愛してる」

達也がくれたのは指輪だった

「あり...がとう!!!」

嬉しくて嬉しくて涙が止まらない

「千夏こっちへいらっしゃい」

「うん」

私は2階にある人部屋に連れてこられた

「!!!」

「私とお父さんからのプレゼントよ」

「お母さん...」

「形だけでもね?」

部屋にあったのは綺麗な純白のドレスだった

達也は今年の冬に誕生日で16になる

だから結婚なんて無理だと思ってた

だけど形だけでも出来ることが嬉しい

「達也くんは別の部屋で準備してるから、千夏も思いっきり綺麗になっちゃおうか」

「うん」

母は私にメイクをし始めた

「いつ計画してたの?」

「千夏が入院してしばらくたったあとくらいだったかな?」

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