家族の絆
子供たちが、自分たちの部屋に立ち去った後、絵美と話を続けた。
「純一には当分、自分の好きなようにやらせてみては!」
「学校の成績が、どんどん悪くなっているのが、気がかりなの」
後ろから数えたほうが、早くなってしまったとのことで、桐蔭学園はとうてい無理だとあきらめかけているとのことだった。
「純一のことで、絵美がそんなに一喜一憂することではないと思う。もっと長い目で成長を見守ってやることが大切だと思うのだが・・・」
自分自身が落ち込んでいるので、語尾が弱々しくなってしまった。
「純一の成績がやはり心配。もっと勉強しないとますます悪くなると思うの」
「いつだって、自分が燃えることのできるものを持っていることは、大切なことだと思うんだ。今の純一には、それがあるんだから、むしろうらやましくもあるのだが・・・。そうは思わないかい!」
今の祐一にとっては、本心であったが、あまり説得力を持っていそうになかった。
「だからって、成績が悪くてもいいということはないでしょう!」
それはよくわかっているが、現実的に純一のことで、絵美がいらいらしていることが問題なのだと言いたかったが、はっきりと言うことができなかった。
「とにかく、純一に勉強するようにいっておくよ!」
「純一には当分、自分の好きなようにやらせてみては!」
「学校の成績が、どんどん悪くなっているのが、気がかりなの」
後ろから数えたほうが、早くなってしまったとのことで、桐蔭学園はとうてい無理だとあきらめかけているとのことだった。
「純一のことで、絵美がそんなに一喜一憂することではないと思う。もっと長い目で成長を見守ってやることが大切だと思うのだが・・・」
自分自身が落ち込んでいるので、語尾が弱々しくなってしまった。
「純一の成績がやはり心配。もっと勉強しないとますます悪くなると思うの」
「いつだって、自分が燃えることのできるものを持っていることは、大切なことだと思うんだ。今の純一には、それがあるんだから、むしろうらやましくもあるのだが・・・。そうは思わないかい!」
今の祐一にとっては、本心であったが、あまり説得力を持っていそうになかった。
「だからって、成績が悪くてもいいということはないでしょう!」
それはよくわかっているが、現実的に純一のことで、絵美がいらいらしていることが問題なのだと言いたかったが、はっきりと言うことができなかった。
「とにかく、純一に勉強するようにいっておくよ!」