君の瞳に映る世界


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病院での時間は、とてもゆっくり流れているように感じた。




「まだ、2時……」




いつもは、学校で授業受けてるからなあ。




それがないと、やっぱり時間が経つのは遅い。




なんていうか……




「暇、だなあ……」




パタンッと本を閉じて、私はふうっとため息をついた。




チラッと自分の足を見ると、包帯でグルグル巻きになって、一回り大きくなっていた。




今更って思うけど、やっぱ痛々しいな。




まさか自分がこんな怪我するなんて、思ってもみなかったよ。




……もうちょっとすれば、松葉杖使って動けるかな。




頭の包帯は、足よりも早く取れるって言われたから、もう少しかな。




けっこう違和感があるんだよね、これ。




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