君の瞳に映る世界


「ええっ?!」




びっくりして、慌てて駆け寄ると、彼女は項垂れていた。




「だ、大丈夫ですか?!

 どこか具合がわるいんですか?!」




そう言って顔を覗きこむと……




彼女は、ポロポロと涙を零していた。




「っ?!」




え、ええー?!




ど、どうしよう……





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ガコンッと自動販売機で、2人分のジュースを買った。




チラッと後ろのベンチを振り返ると、あの女の子がちょこんっと座っていた。




しかし、びっくりしたなあ……




道に座り込んで、突然泣き出すなんて……




よっぽど、何か悪い事があったのかなあ。




僕は、2本のジュースを持って、彼女の横に座った。




「あの……よかったら、どうぞ」




そっと差し出すと、彼女はゆっくりと受け取ってくれた。




「ありがとう、ございます……」




「どういたしまして」




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