君の瞳に映る世界
「ええっ?!」
びっくりして、慌てて駆け寄ると、彼女は項垂れていた。
「だ、大丈夫ですか?!
どこか具合がわるいんですか?!」
そう言って顔を覗きこむと……
彼女は、ポロポロと涙を零していた。
「っ?!」
え、ええー?!
ど、どうしよう……
-----------------------------
ガコンッと自動販売機で、2人分のジュースを買った。
チラッと後ろのベンチを振り返ると、あの女の子がちょこんっと座っていた。
しかし、びっくりしたなあ……
道に座り込んで、突然泣き出すなんて……
よっぽど、何か悪い事があったのかなあ。
僕は、2本のジュースを持って、彼女の横に座った。
「あの……よかったら、どうぞ」
そっと差し出すと、彼女はゆっくりと受け取ってくれた。
「ありがとう、ございます……」
「どういたしまして」