君の瞳に映る世界
見上げればそこには
冷めきった空間に、1人。
病室のたった1つのベットの上に、私は独り。
未だショックを引きずって、手元をぼうっと見ていた。
私の絵が……大切な、世界が……
どうして、あんな人に奪われなきゃいけないの。
あれは、私が描いたものなのに……
悔しくて、ギュっとシーツを握り締めた。
「きっと……誰も信じてくれない……」
やっぱり、私は1人なんだ。
どんなに寄り添っても、誰も私と同じ世界にはいてくれない。
こんな……こんな辛い思いをするなら……
「あの時、死んじゃえばよかった……」
突き落とされた時に、そのまま……
私みたいなのなんて、死んじゃえばよかったんだ。
世界が私を拒むなら
私も世界を否定する。