君の瞳に映る世界


「でも、私は……」




「見れるよ、大丈夫」




強く、真っ直ぐにそう言い切った逢坂くん。




私を写すその瞳に、私は思わず息を飲んだ。




「里沙ちゃん、話してくれてありがとう。

 でも、僕見てみたいんだ、君の色彩画。

 だから、描いてよ」




「え……」




「僕が、君に色を見せてあげる」




「っ!」




自分でも、諦めてたのに……




どうして、そんな嬉しい事を言ってくれるの。




「……ありがとう、逢坂くん」




私の事を、受け入れてくれて、ありがとう。




幸ちゃんの言った通りだったな……




「ねえ、どうして私なんかのために、そこまで言ってくれるの?」




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