子うさぎと狼さんの恋物語。
ひとまず安心だな…
いや、そんなこともないか。


はやくあの子を見つけないと…


ヴォルクは、これから先のことを考えた。
そして、早めに手を打たなければいずれ政略結婚になるのではと少し焦りを感じた。


ずっと黙り込んでいたレイは、1番状況を理解しているため、一連のやり取りを密かに楽しんでいた。


自分の意見でこうなってしまったのは申し訳ないが、隣に座る、眉間にシワをよせて頭を抱えるヴォルクを見ると、つい笑いが込み上げそうになり耐えるのに必死だった。
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