子うさぎと狼さんの恋物語。
「ふぅ〜」


ミーティングも終わり部屋に戻ると、長い溜息をつき、自分で入れたハーブティーを飲みながら一息ついた。


「やっぱサナリアは香りもいいし落ち着くなぁ。」


好物の紅茶は長年自分で入れ続け、シェフや執事たちからも認められるほどおいしく入れられるのは、ヴォルクのちょっとした自慢だったりする。


ハーブティーを飲んだことで、先程よりはだいぶ気持ちも落ち着いたようだ。


「それにしても急に婚約の話が出てくるなんて…。
今回はしのげたとしても、いつかはしなくちゃいけないし…。」
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