子うさぎと狼さんの恋物語。
コンコン


「何かあったのか?」


レイは扉を開けながらさっそく用件を聞いてきた。


「あぁ、婚約のことでちょっと頼みたいことが出来たんだ。」


「なんだ?そんな改まって。」


ヴォルクは真剣な表情で口を開いた。


「俺は、結婚するにしろ、婚約するにしろ、ちゃんと心から好きになった人としたいと思ってる。
でも今回のような婚約は、俺の望むようなものになる可能性は低いかもしれない。
だから、できることなら…」


「昨日の子と結婚したいって?笑」


ヴォルクが言い終わる前にレイは核心をついた。
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