子うさぎと狼さんの恋物語。
すると、おばあさんは心当たりでもあるかのように驚いた顔をした。
そして、心配そうな顔でこちらを見ながら聞いてきた。


「なぜその少女をお探しに?もしや、その少女がなにかしたのでしょうか?」


「いや、そういうわけではない。別に悪いことがあった訳ではないんだが、少し事情があって探しているんだ。」


「あぁそうだったのですね。よかった…。」


レイが急いで答えると、おばあさんは安堵の表情を浮かべた。


「その少女を知っているようだな?できるなら話してほしい。」
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