子うさぎと狼さんの恋物語。
「はい、知っております。その少女は心愛といってとてもかわいらしい子です。少し前から、私の妹のところで一緒に暮らしていますよ。」


「少し前から一緒に?それより前はどーしていたんだ?」


「それは私にも…妹は、少女を拾ったと言っていましたが。」


「そうか、ありがとう。その少女のいる家を教えてもらえないか?それと念の為、私がここに来て少女のことを調べていた、ということは隠していてほしい。
もちろん、少女にも、妹にも。頼めるか?」


「はい、もちろんです。なにか事情がおありのようですから、私にできることなら何なりと協力させて頂きます。」
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