春、さくら、君を想うナミダ。[完]



君と初めて出逢ったのは、いまから1年前の春。



その日は、高校の入学式だった。



この場所、桜のトンネルの下で。



あたしたちは初めて話をしたね。



そのときの君の印象は、とても優しい顔で笑う人だなって。



そう思ったのを覚えてる。



君から見たあたしは、どんなふうに見えたんだろう。



あたしたちの恋は、この場所から始まった――。



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