メガネ男子と同居中
「あ、ワイヤーが足りなさそうだから…俺、とってくるね。2人とも、お願いね!」
会長はそう言って、生徒会室を出て言った。
「あんなこと言ってサボろーとしてるんじゃない?会長」
「水谷さん、さっきのあの笑顔を振りまいた人と同一人物だと思えませんね」
「どーもあ・り・が・と・うっっ」
ふて腐れながらそう返す。
せっかくの放課後デートが…。
あーあ。
「…ねぇ、黒瀬…私たちの卒業式は何色かな?コサージュ…っ!な、な、んっ!!!!」
黒瀬の方を話しながら向くと、黒瀬が顔を近づけてきて、キスをしてきた。
ここ学校!!!!
それも生徒会室という、学校の中でも真面目な人たちが集まるところ!!!!
「ちょっ、黒瀬…」
「僕以外の人間にあんな顔する水谷さんがいけません」
「はぁー?別に普通だし…」
「あれが普通なら…重病ですよ」
もう…黒瀬のスイッチはいきなり入るから、心臓がもたないよ…。
「……んっっ」
しっかり息継ぎする暇もないまま、またキスをしてくる。
「ちょっ…黒……息が…」
「これくらい普通ですよ?」
う……。
こんなのが普通なんて…
黒瀬の方こそ…重病じゃない。
「莉子」
キスの合間に私のことを名前で呼ぶ黒瀬にまたドキドキする。
只今、(元)メガネ男子と熱愛中です。
END