メガネ男子と同居中

「この間は自分の気持ちを一方的に言っちゃったけど…莉子ちゃんって好きな人とか…いたりするのかな?」

マコトくんが恐る恐る聞いてくる。


「え…あ、いないよ!いたらデートなんてしないし!」

「そうなのかな?結構俺の周りの友達は恋人がいても2人きりで遊ぶ子いるよ?」

「えーそうなの?今の世の中ったら…」

「ハハハッ、莉子ちゃん真面目なんだね」

「え、普通だよ!マコトくんのこといいなと思ったから、ここにいるんだし…」

「今のめっちゃ嬉しい。ありがとう」

「うん!」

そうだ。

こんな性格のいい人なかなかいないって。

「よかった」
と少し顔を赤くしてそういうマコトくん。

私にも春が来るのかもしれない。



「…ありがとうね!マコトくん!」
私は笑顔でそういう。


「莉子ちゃんのその笑顔、ずるいって」

マコトくんはそういうと私の手をギュッと握った。

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