メガネ男子と同居中
遊園地についてから、私たちは早速乗り物を選ぶ。
「莉子ちゃん、絶叫系平気?」
「え、うん!大好き!!」
「よかった!じゃあ並ぼっか」
マコトくんに手を優しく引っ張られて、私たちは列に並ぶ。
どう見ても周りからはカップルにしか見えないだろう。
「莉子ちゃん」
!!
列に並んでるとマコトくんに肩を引き寄せられ、びっくりする。
「人、多いから気をつけて」
後ろからやってくる人に気づかずぼーっと立っていた私のことを邪魔にならないようにしてくれたんだ。
マコトくんは私だけじゃなくて、周りの人にもさりげない気遣いが示せる子で、素敵だと思った。
でも、さっきの感覚…。
肩を引き寄せられるかの感触…。
最近どっかで味わったような…。
「そろそろ乗れるね!」
「え…あ、うんっ!」
突然マコトくんに話を振られて慌てて返事する。
あの感触をどこで味わったのか思い出せないまま、私はマコトくんと、乗り物に乗り込んだ。