㊙サッカー王子と同居中*2年生編*
あー、一年生の時か。間宮先生に怒鳴られても、歯向かう姿に
足首がすごく腫れてるのにスパイクを緩めて、顔に出さないでいつもどおりやっている姿に
この人どこまでサッカー好きなんだって思った気がする。
自分のせいでケガさせちゃったから、その時すぐにはそうは思えなかったけど。
「普通そうだよね!相ケ瀬くん一日中サッカーのことしか考えてないし!」
「それなー!でも立花は彼女なんだから言えんじゃん。
少しはあたしのことも考えて!陽向のばかっ!ってねー!」
ヘラヘラ笑いながら、お決まりになってきている大塚くんのあたしの真似に笑いが止まらない。
「ちょっとー!全っ然、あたしの真似できてないよ!」
なんて、言いながらいつの間にか二人の世界みたいな感じになっていると
「ひかる!」
という最近聞かなかった少し怒った声が聞こえてきた。