㊙サッカー王子と同居中*2年生編*



「ありがとうございました~!」



店員さんの声を背中で聞きながらお店を出る。



袋からアイスを取り出して一口食べると、また家までの道を歩き出した。



「相ケ瀬、今頃何してるかなー!俺も選抜に選ばれて海外で試合してみたかった~!



あいつだけずりぃー!立花もそう思うだろ?」



「……人よりもサッカーバカだから選ばれたんだよ、きっと。あたしのことバカマネとか呼ぶくせに」



「なんだよ、急に。らしくねぇな。やっぱ相ケ瀬いなくて淋しいのか?」



「別に淋しくなんかないよ。相ケ瀬くんいるといつもケンカばっかりだし!」



本当は嘘だ。……淋しい気持ちでいっぱい。



陽向とはケンカはするけれど、でもいつもいつも隣には彼がいてそれが当たり前になったから



離れるのはたったの2週間だとしても時間が経つたびに淋しい気持ちがどんどん溢れてくる。



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