悶々EveryDay〜童貞脱出大作戦〜<団体戦>
「人間生きてりゃ泣きたくなるぐらい辛い時もあるだろう。それを余裕と言う名のオブラートで包み何も無かったかの様に振る舞う女こそが俺の理想だ」

満足いく説明に英樹は旨そうに煙を吐き出す。

「なるほど英樹のタイプは年上か…俺の主張を頭ごなしにバカにせんやったのは俺と狙いがカチ合わん安心感からか」

和也は、英樹の言いたい事の意味が解ったらしい…

俺と八っつあんは、何とも言えない不安がよぎっていた。

その不安を振り切る為にあえて口にしよう

「英樹…お前の口振りからすると…狙っとる女…おるんやな?」

聞かれた英樹はニヤリと不敵な笑いを浮かべた。
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